海望む佐波の山里と桜

山道を登ると突然、
桜の向こうに海が広がる。
遠くの島影も春霞に包まれて、
息を呑むような青の世界。
野の花も石垣もすべてが、
春の陽ざしに包まれていた。

石垣と桜の古き調和。
かつての暮らしがしのばれる、
静かな山の一角。
苔むす石も春に目覚める。

山道に沿う石垣の横、
満開の桜が風にそよぐ。
足元には菜の花が咲き、
春色に包まれる散歩道。

桜越しに広がる青い海。
湾の向こうに遠くの街並み。
山の上からしか見えない
特別な春のワンシーン。

菜の花と桜がつくる道。
その先に広がる海の青。
まるで絵本の1ページのような、
心がほどける風景。

海と島と桜の共演。
山を登るごとに景色が変わり、
遠く玄界灘まで一望。
自然が描く春のパノラマ。